1994年に、行くはずだったインド・・・・・・
荷物を準備し始めた頃に、インドで肺ペストが流行し始め、
訪問先のニューデリーにまで及んだ為に、出発予定日の
3日前に断念したと言う曰く付きのインドに、私は6年越しの
夢を実らせ2000年、数々の思いを胸にインドへと旅立ちました。


11月25日エアーインディアは関西空港を定刻通りに飛び立ち、
香港経由で、11時間30分をかけてデリーへと降り立ちました。

色とりどりのサリーをまとった女性達 ニューデリー市内

インドの民族衣装のサリーをまとった女性達。
日本では、民族衣装である着物を着た女性を
街で、見かける事は少なくなりましたが、インドでは今でもサリーをまとった女性達が沢山います。

インド4000年の歴史、伝統が今も受け継がれて
いる事を、肌で感じた瞬間でした。
壁画:釈迦の誕生風景が描かれています ムルガンダ・クーティ寺院

日本人画家、野生司香雪(のうすこうせつ)氏に
よるブッダの生涯を伝える仏画が堂内の壁一面
に描かれています。

これはその一部で、釈迦の誕生シーンです。
ベナレス:ガンジス川への階段を下りる人々 ベナレス:沐浴をする人々
ベナレス(ヴァーラーナスィー)

まだ夜も明けきらぬ暗いうちから、人々は沐浴の為にガンジス川に通じる階段を下っていきます。
階段には一段毎に、人々に「布施」を求めて乞食達が座っています。
お金のある人は「喜捨」と言ってお金を施して上げます。
お金を施す事によって徳を積む事が出来からです。
そして「布施」をもらった人達は、そのお金持ちに徳を積ませてあげたと言う意味からか、特にありがたがる風もありませんし、「布施」を貰えなくっても特に催促もしません。
実におおらかで、インド的だなぁと思いました。

朝日の昇る前から、沐浴は始まります。傘の下で沐浴用の服に着替えます。
この日の朝の気温は10度くらいでした。でもヒンドゥー教徒の人達は、聖なる川ガンジス(ガンガー)に入り、頭から聖なる水を浴びていました。
ベナレス:朝日を浴びた街並み

ベナレス

朝日を浴びて黄金色に輝く街並み。
沐浴風景を見る為に、夜明け前から小さ
なボートに乗ってガンジス川を上りました。
時が流れ日が昇るにつれ街並みも、見え
るようになってきました。
汚い川とは対照的にとっても美しい光景
でした。

ガンジス川に上る朝日

ガンジス川

街並みとは反対の方向で、
島が浮かんでいます。

ベナレス市内:牛が、のそのそと歩いています。

ベナレス市内

牛が街の至る所にいます。
インドでは、牛は神聖なる動物なので、
車も牛を避けて走っています。
カジュラーホー:ミトゥナ像 カジュラーホー:ミトゥナ像 カジュラーホー:寺院の先頭部とレリーフ

カジュラーホー(西群)

カジューラーホーは東群と西群にわかれていて、西軍にはこのような「ミトゥナ」と呼ばれる男女の交換像が沢山残っています。
何の為に、このような男女交換像が作られたかは謎だそうです。
たぶん、セックスも神聖な儀式として、とらえられていたのではないでしょうか・・・・

世界遺産に指定されています。
アーグラー:タージ・マハル タージ・マハル

ムガル第5代皇帝シャー・ジャハーンが愛する妻ムムターズの為に建てた霊廟。
総大理石造りで完成に22年の歳月と2万人の労働者を費やしたと言われる白亜の殿堂です。

写真で見ていたよりも美しく、言葉に言い表わせられない程とっても感動しました。

世界遺産に指定されています。
ジャイプール:風の宮殿

風の宮殿

イスラム教の影響で、女性は夫以
外の男性の前で顔を見せてはいけないという風習が広まり、王妃や後宮達が顔を見られずに町の様子を見物できるようにと、街の繁華街に建てられた物です。
夏になると入り組んだ格子窓から
風が音を立てて吹き抜けることから、この名が付けられたそうです。

デリー市内

デリー市内

自動車、荷台をつけた三輪車、自転車が
めまぐるしく行き交っています。
デリー以外の街では、まだ牛が加わります。
クラクションは鳴りっぱなしで、交通ルール
も何もあったものではありません。
交通事故が起きないのが、不思議なくらい
でした。
デリー:インド門

インド門

第一次世界大戦で、英国の為に戦って亡くなった兵士に捧げられたもので、高さ42mのアーチには1万余人の名が刻まれています。
アーチの真下には、鉄兜と銃が置かれていて、警備の人が立っていました。
貧しい,村の少女が3人 踏み切り待ちをする少女達 プラットフォームで靴磨きをする少年 プラットフォームで靴磨きをする少年 手を振る少女と、うつむいた少年 バスに向かって手を振る少女

インドで見かけた子供達

身なりは貧しくっても、子供達の目は澄んでいてとっても綺麗です。心に翳りがない証拠でしょうか・・・・・
関空  →  飛行機  →  デリー泊  →  飛行機  →  ベナレス泊  →  飛行機  →  カジュラホー泊→
バス・列車  →  アグラー泊  →  バス  →  ジャイプール泊  →  バス  →  デリー2泊  →  機中泊→
成田  →  羽田  →  関空

機内で1泊、ホテルで7泊の8泊9日の旅でした。

日の出前から聖なる川ガンジスで、頭から水を浴び口をすすぎ沐浴をする人々。
その側で洗濯をする人々。すぐ近くには火葬場もあります。
そして、その燃え尽きた灰はガンジス川へと流されます。
赤ちゃんは焼かずに白い布でくるみ、そのまま川に流されるそうです。
聖なる動物、牛の死骸も流れてきます。

生と死が同居した混沌とした世界、それがベナレス、ガンジス川。
私はそこで見た光景が、今も目に焼き付いて離れません。
人は死んだら何処へ行くのか?
死後の世界はどうなっているのか?
生まれ変わって又、この世に生を受けるのだろうか?等と、色々考えた旅でもありました。

アグラーでは亡き王妃の霊廟として建てられた白亜の殿堂「タージ・マハル」を見て、その素晴らしさに感動しました。

インドと言えば、3000年の歴史を持つカースト制度があります。制度としては消えつつあるようですが、やはりその制度はまだ根強く残っているようでした。結婚や就職の際に、どのカーストに属するのかがまだ、問題になったりしているようです。私が見た貧しい村では、大人も子供も裸足でした。
不可触民と呼ばれるカースト外カーストの人達だと思います。

インドは私にとって、とっても不思議なお国です。
富と貧。生と死。
その全く逆の世界が上手く同居しあって、一つのお国を形成しているように思いました。

インドに行った人は、もう二度と行きたくないと思う人と、ハマってしまう人に分かれるらしいです。
いつの日かもう一度行きたいと思っている私は、後者の部類に入るかも・・・・・・・・
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